介護を知る ~その1~
老後=介護
老後2000万円問題で老後にかかる費用に関心を持った人も多いと思います。
この必要になる計算は(支出ー収入)×平均余命で計算されています。
ここで注意するのは、この数字は介護に関する費用を考慮していません。
なので介護を受けずに健常者のまま平均寿命を全うすると考えてください。
20年で約2.6倍に
では、どのくらいの方が介護を受けずに人生を終えることが出来るのでしょうか?
令和3年5月現在で要支援・要介護認定者は全国で6,848,539人です。
このように要支援・要介護者数は20年で約2.6倍になっています。
さらに深刻なのが本当に介護が必要になってくる要介護2以上が要介護の7割以上を占めています。
そして、その予備軍である要支援1・2、要介護1が急増しているのです。
この急速な介護実態は今後は現状維持なのだろうか?
それとも更に加速していくのだろうか?
少子高齢化が進む中でこの介護状況が急速に改善できるとは考えにくいのではないでしょうか?
また、年齢が高くなると介護認定の割合も高くなります。
このように75歳から79歳までは8人に1人、80歳から84歳までは4人に1人、なんと85歳以上では2人に1人が認定を受けられているのです。
老後の支出のほとんどが介護費用
老後に準備した資金はほとんどが介護費用に支払われると思ったほうがいい。
老後2,000万円問題は健常者であった場合である。
しかし、現状は80歳を境に介護認定者が急増している。
85歳以上の人の半分は介護費用を追加で考える必要があると考えたほうが無難です。
それどころか、今後の介護費用は更に負担が大きくなるかもしれないことは容易に予想できます。
言い換えると、老後対策とは介護対策のことと言っても過言ではないようですね。