間違わない投資信託の選び方その2

間違わない投資信託の選び方その2

 

【その2】毎月分配型の投資信託の闇

 

ここ数年間で、資産を増やしていない投資信託の代表的のものが「毎月分配型」の投資信託です。
この毎月分配型の投資信託の相談も未だに非常に多いですね。それだけ、銀行や郵便局、証券会社が主力として販売していたのでしょうね。

そもそも、なぜ今になってこの毎月分配型の投資信託が”悪”のような言われ方をしているのでしょうか?

その1でも述べたように、資産を増やしたければ、成長するマーケットで運用しないと収益を出すことは出来ません。

毎月分配型の投資信託の仕組みを理解するとその謎が解けます。

では、ファンドを会社と同じように考えてみましょう。
分配金を出すためには決算が必要となります。その期間でどれだけ利益が出たかなどを知るためにも。

会社であれば、決算で利益が出たなら出資者の株主に配当として分配します。投資信託のファンドも同じようなものです。

そこで、会社が毎月決算をしていたらどうなるでしょう?
決算のための手間や費用がかさむだけでなく、短期間で収益を出すことも難しくなります。

また、ファンドの運用にも限界があります。
確実に毎月分配金を出すためには変動差が大きな株式で運用するよりも、債券で運用する方が比較的に安定します。しかし、債券の利回りはここ10年は下降気味で収益を上げるだけの十分な利回りが出てないようです。特に日本の国債は。

では、どこで運用しないといけなくなるのかを考えると、海外の国債や社債です。特に新興国の国債や社債は高い利回りを出している反面、デフォルト(債務不履行)の危険も備えています。

また、海外での運用となると、為替の影響を受けるファンドが多いのも事実です。特に円高の時には資産減少になるのは必至です。

債券市場は、株価が堅調の時は比較的に厳しい運用となります。この10年間は株式市場が堅調となっていたので利益を出すのが困難な状況でした。

このような観点から、債券での運用の毎月分配型の投資信託は、健全に分配金を出すことは仕組み上、現環境では難しいのです。本来は、債券は比較的に安全な資産として組み入れられてきましたが、今では高い利回りを出すためにはリスクの高い債券を組み込まなければならなくなっています。

以上のような背景から、現在の毎月分配型の投資信託は分配金を出しているものの、元本を取り崩して無理やり分配金を払っているファンドが多いようです。
その結果、資産をどんどん切り崩しているのが現状です。

これは資産運用とは言えないですよね。

金融機関で投資信託を購入された方で、このようなファンドを購入して同じ思いをされてはいませんか?

「投資とは自己責任で行うもの」とはいいますが、そのファンドの良し悪しを判断するだけの情報が果たして金融機関から説明があったかどうか疑問に思います。最低限の説明さえも怠って、売りやすい商品だけを売っていた結果が日本の投資信託のイメージを悪くしているのです。

残念ながら金融機関はお客様の資産を増やすことよりも販売の手数料収入しか見ていない部分もあります。手数料収入を増やすには売りやすい商品を売るのがセオリーなのです。

 

 


では、毎月分配型の投資信託は悪なのか?

いえいえ、全然そんなことはありません。
毎月運用の利益を受けたいとのニーズは少なくはありません。
特にリタイアメントプランとしては、退職金を運用して毎月の年金の足しにしたいとの希望が多いのも事実です。

そこで、運用益がしっかり分配金となり、無理しない分配を出さないファンドを選ぶ必要があります。特に運用の中身は債券ではなく株式を選ぶのをお勧めします。しかも、成長するマーケットで。

決して人気ランキングや騰落率ランキングに惑わされずに、しっかりとした運用スタンスが信用できるものを選びましょう。

ただ、投資経験が浅い方や初心者の方がこれらのファンドを見つけることは大変難しいかもしれません。もちろん、金融機関に相談に行けば二の舞になるかもしれませんし。

そんな時には、中立の立場であるIFAなどに相談するのがベストかもしれませんね。

毎月分配型の投資信託は悪ではなく、ファンド選びがキモということのようです。