介護を知る ~その3~
急増している認知症
下のグラフを見てください。
少し前のデータにはなりますが、傾向として大きく変わっているわけではございません。
なんとこのままの上昇率が進むと2060年には今の2倍に、そして人口の10人に1人が認知症になるとの推測データが出ています。
もうこうなると、高齢化社会ではなく認知症社会になってきます。
人生100年時代と言われています。
健康での長生きとなればいいのですが、長生きしても認知症になれば本人もそうですが家族も負担が大きくなります。
介護認定の原因で最も多いのは認知症です。
介護=認知症と考えてもいいのかもしれません。
更に驚きの調査結果が認知症ありと認知症なしでは介護費用が認知症なしと比べて約1.4倍増加するとのこと。
介護の中でも認知症が負担もかなり大きくなるとのこと。
なので、認知症の重症化を防ぐことも介護対策として重要なポイントとなりそうです。
あなたが認知症になる確率は60%以上!
加齢とともに認知機能が低下するのは仕方がありません。
では、平均寿命まで長生きしたらどのくらいの確率で認知症になるのかを考えてみましょう!
仮に90歳まで長生きしたら下のグラフの通り60%以上の確率で認知症の認定を受けます。
95歳以上だと約80%が認知症となります。
また、男性よりも女性の方が認知症になる確率が高いようです。
高齢になるとその差が更に大きくなっているようです。
あなたが平均寿命まで生きるとするならば、60%の確率で認知症に、そして認知症にならなくて回避できたとしても、あなたには癌になる可能性が残っています。
言い換えるならば、80歳を過ぎると認知症になるのか癌を罹患するかの二択になる可能性が高いということです。
人生100年時代とは認知症との闘いかもしれません。
これを防ぐ方法は認知症予防しかありません。
健常者がいきなり認知症になるケースもまれにございますが、認知症になる前に軽度認知障害(MCI)となり認知症に進行する場合が多いようです。
軽度認知障害(MCI)とは?(Mild Cognitive Impairment)
軽度認知障害(MCI)は認知症予備軍です。
•正常と認知症の中間の状態。
•物忘れはあるが、日常生活に支障がない。
•年間 10~30 %が認知症に進行する。(正常な方からは年1~2 %が認知症発症)
•一方、正常なレベルに回復する人もいる。(5年後に 38.5 %が正常化したという報告あり)
•認知症治療薬の効果はないとする研究が多い。
MCIは進行を防ぐことも可能です。
適度な運動や食生活を気を付け、生活習慣病対策をしっかり行うことで予防することが出来ます。
症状が出始めたら早めに対策を施すと改善の可能性も高いといわれています。
高齢化すると物忘れが多くなるのは仕方がないことですが、
既に単なる物忘れではなくMCI(軽度認知障害)の可能性も考えた方がいいかもしれませんね。
まとめ
介護対策=認知症対策といっても過言ではないでしょう。
認知症はいきなり発症するわけではありません。
必ずその前にシグナルが出ています。
そのシグナルを見落とさずに早めに対策を講じてください。
また、認知症は自宅介護が難しくなります。
そのために費用も増大しますので、余裕がある間にしっかりと経済的な対策を施しておいてください。
残された家族に負担をかけるのも限界がありますので。
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