老後2000万円不足問題で一番大事なことに気づいていない

基本的な間違いに気づいていない

 

巷で老後を暮らすために2000万円必要になるとの議論が国会やマスコミなどで騒がれているが、大事なことに気づいていないまま議論が行われている。

その勘違いとは?

現在の価値で計算されているということです。

この際、金額の2000万円の議論は置いといて、この2000万円は現在のお金の価値での金額です。65歳を老後スタートとするならば、65歳の人が今必要とする金額です。

では、50歳の人は65歳の老後スタートまであと15年あります。
40歳の人では25年。30歳の人では35年。25歳の人では40年先のことです。

よく考えてください。

25歳の人が40年後に2000万円必要だからといって一生懸命貯めていても、65歳のときには既に今より物価が変わっていて2000万円の価値も違ってきます。

 

 

政府の矛盾

長引くデフレで景気低迷を脱却するために「アベノミクス」の経済戦略を立ててインフレに導き景気を良くしようと政府も本気で取り組んでいます。

しかし、その副作用は物価上昇によるお金の価値の下落です。

今回の2000万円不足問題に関しては物価上昇を考えていません。
決して未来の不安を煽っているわけではありません。だが、都合が悪い事実に関しては物価上昇を考慮していないようです。

今回のこの試算は、今後もデフレが続き、景気低迷から脱却できないと仮定して試算されているのです。物価上昇0です。

一方で金融担当大臣は景気回復には物価上昇だ!と言いながら、もう一方では将来の物価上昇は考えずに不安になるようなレポートは認めないと矛盾したことを言っている。

 

若年者ほどピンチ!

65歳の人の2000万円と25歳の人の40年後の2000万円は同じ2000万円でも価値が違います。
アベノミクスの物価上昇率の目標値は毎年2%の物価上昇です。
仮に25歳に人が40年後に物価が毎年2%ずつ上昇したら今の2000万円の価値は約891万円になります。
言い換えれば、2000万円の価値を保つためには約4416万円必要になるということです。
現実的なところで物価上昇率1%で考えても約2977万円必要となります。

●物価上昇1%の場合
25歳2977万円
30歳2833万円
40歳2564万円
50歳2321万円

●物価上昇2%の場合
25歳4416万円
30歳3999万円
40歳3281万円
50歳2691万円

インフレ(物価上昇)を安易考えてはいけません!
どうですか?これが一番気づかれたくない真実なのです。

 

老後が始まったらやるべきこと

2000万円の疑問のもうひとつが、2000万円もの大金を全く活用しない前提で議論がされている。
老後のために一生懸命にためたお金を全く活用しない試算になっている。
そもそも、なぜ2000万円必要なのかを考えると、毎月5万円が不足すると考えたからです。
全く運用しないと2000万円必要なのですが、運用をして5万円ずつ取崩していくと2000万円も必要ありません。

ここでひとつのシミュレーションをご紹介します。
65歳で1000万円を運用して毎月5万円ずつ年金の不足として取り崩していきます。

 

 

運用次第で1000万円は枯渇する年齢は違ってきますが、全く運用しないと81歳で枯渇してしまいます。
3.6%で運用した場合は90歳まで、4.7%ならば96歳まで、5.7%ならば112歳まで取崩せます。

このシミュレーションであるなら、65歳の時に1000万円を4.7%の運用で毎月5万円ずつ取崩せば96歳まで大丈夫となるのです。

であるなら、目標金額も2000万円ではなく1000万円でいいということです。

●物価上昇1%の場合
25歳1488万円
30歳1416万円
40歳1282万円
50歳1160万円

●物価上昇2%の場合
25歳2208万円
30歳2000万円
40歳1640万円
50歳1345万円

これが目指す目標金額なのです!

 

積立投資で差が出る

 

同じお金を準備するのであれば、運用しながら積立しないと勿体ない。
特に長期積立投資の場合は複利の効果が結果に大きな差をもたらす。

25歳の人が40年後に2200万円をためるには、
貯金金利だったら、毎月45,824円の積立が必要になってきます。
これが、
2%の運用で積立てるのなら30,027円
3%の運用で積立てるのなら23,926円
5%の運用で積立てるのなら14,776円

となるのです。
これは物価上昇2%で計算した場合です。
物価上昇1%で5%の運用ならば9,994円の積立で老後の5万円不足を補うことが出来るのです。

この積み立てが出来るかどうかは個々の問題でありますが、最低限の自己防衛は可能です。

それは貴方のこれからの行動次第です。