間違わない投資信託の選び方その5

間違わない投資信託の選び方その5

 

【その5】数字に惑わされるな!

私も投資を始めたばかりの時は、何を基準に投資信託を選べば良いか分からずに、取り敢えず参考にしたのが騰落率や分配金、シャープレシオのような月次レポートなので発表された数字や人気ランキングでした。

もちろん、リターンが高いのを選んでいたり、投資信託の分析をしているサイトのファンドのスコアを気にしていたりしていました。

私が手に入れられた情報は、私以外も誰でも手に入れられます。

当時の投資初心者の私はこの数字でしか投資信託を選ぶ方法が無かったのです。
たぶん、私以外の投資初心者も同じような方法を取っていたのかもしれません。

このような行動で投資信託を購入した投資初心者が作った人気ランキングを本気で信用していました。
特にネット系証券会社の情報はこの投資初心者が販売高ランキングや人気ランキングに多くく影響を与えているようです。

この違いはコンサルティングを中心とした証券会社とネット系の証券会社の販売高ランキングに見えます。

 

なぜこのような違いがあるのか分析してみると、見えている数字だけで投資信託を決めている場合が多いようです。
投資初心者と専門の金融資産コンサルタントは見ているものが違うから選ぶ商品も違うようです。

投資初心者は一部の数字しか見ていません。その数字は投資信託を選ぶためのほんの一部の数字です。その数字は決して最終決断する情報ではありません。単なる参考にする一部の数字です。

これらのファンドに対する評価を「定量評価」といっています。
ファンドを数字で評価することです。

では、IFAなどの専門の金融資産コンサルタントはどのような投資信託の選択をしているのでしょうか?
もちろん、定量性評価は最低限必要です。
しかし、それ以上大事に考えているのが「定性評価」なのです。

 

 

【定性評価】とは?

4Pといわれる
Philosophy(投資哲学)
People(人材)
Process(投資プロセス)
Portfolio(ポートフォリオの構成)

この4Pが定性評価の中心となっています。

過去の運用実績が優れていても、将来は再現が出来ないと考えるのであれば定性評価は低くなります。
過去の運用成績が将来も再現できると考えられるのが定性評価が高いとなります。

そのための4Pです。
ファンドにどのような投資哲学があるのか?
ファンドマネージャーやアナリスト、トレーダーはどのような構成で経験は十分にあるのか?
資産運用の意思決定はどのような方法で行っているのか?
銘柄構成はどのようになっているのか?

長期の分散投資で重要になるのは定量評価より定性評価の方が重要と考えています。
IFAは特にこの定性評価を大事にし投資信託選びを行ってます。

その分かりやすい事例が公的年金の運用機関(GPIF)が行う運用手法です。

GPIFは定量評価よりも定性評価を大事にします。
なので、ネット系の証券会社の人気ランキングや販売高ランキングなどの投資信託を中心に運用しているわけではありません。

もし、ネット系の証券会社や雑誌の人気ランキングの情報が正しければ、GPIFもその投資信託を採用するはずです。

その瞬間だけの数字で運用を選ぶと数年たった時に資産が減少しているといった投資信託は少なくはありません。
しかし、購入当時の判断は定量評価だけで判断したのかもしれません。

確かに、ネット系の証券会社は販売手数料をゼロにするノーロード商品が人気です。これが信用できる情報の妨げになっているのも事実です。

本当に失敗しないためには手数料を払ってでも、定性評価の高いファンドを専門家から選んでほしいとの考えも最近では増えてきました。
長期に考えるのであれば、この手数料も当然だとの考えのようです。

 

まとめ

間違わない投資信託を選ぶためには、見えている数字に惑わされずに、見えていない情報に目を向けることが大切です。
それを教えてくれる金融資産コンサルタントを選ぶのがファンドを選ぶより大事なことかもしれませんね。